- 2020/11/24 掲載
コロナ対策、英知結集を=「不確実性極めて大きい」―日銀総裁
黒田東彦日銀総裁は24日、国際通貨基金(IMF)と東京大学が共催したイベントでオンライン講演した。新型コロナウイルスの感染再拡大を踏まえ、「先行きの不確実性が極めて大きい」と指摘。その上で、「世界中の英知を結集することが今ほど求められることはない」と国際連携の重要性を強調した。
黒田総裁は、これまでの中央銀行のコロナ対応について説明。各国中銀がドル資金の大量供給で「グローバルな最後の貸し手」の役割を果たし、金融市場の混乱と実体経済の悪化による悪循環を回避したと評価した。
今後の金融政策については、「当面はこれまでの対応を継続することで経済や金融システムの安定を確保することが何よりも重要」と指摘。さらに、負債を抱えた企業や家計が返済不能に陥ることで「金融システムに影響を及ぼす可能性にも注意が必要だ」と警戒感を示した。
【時事通信社】
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