- 2020/12/20 掲載
NTT・NEC連合への参加も「選択肢」=時田富士通社長
富士通の時田隆仁社長はインタビューに応じ、次世代通信規格「5G」の通信インフラ事業で、NTT・NEC連合への参加も「選択肢の一つ」との考えを示した。NTTとNECは6月に資本業務提携で合意。両社は5G設備で海外通信インフラ大手に対抗する考えで、富士通が参加すれば「日の丸連合」の形成も視野に入る。
基地局の世界市場は中国の華為技術(ファーウェイ)、スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアが寡占してきた。しかし、米英などのファーウェイ排除で海外展開に出遅れた日本勢にも商機が出てきた。
時田氏は「日本の技術安全保障という考えは持つべきだ」と指摘。NTT・NEC連合への参加について「いろいろな通信事業者、メーカーと付き合う姿勢は変えていない」と説明した上で「後ろ向きでも、前のめりでもない。普通に検討している」と語った。ただ、現時点では「何も決めていない」とも強調した。
5G分野で、富士通は海外展開を視野に2018年にエリクソンと提携した。時田氏は、基地局を複数メーカーの製品で構築する動きが進めば「エリクソンとの提携効果が出せる」と語った。今年6月には米通信会社ディッシュ・ネットワークから5G無線装置を受注して存在感を示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える富士通の時田隆仁社長=17日、東京都港区
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