- 2020/12/21 掲載
野村証、営業専門職のFA廃止へ 導入20年で体制刷新=関係筋
複数の関係筋が21日、明らかにした。FAは給与に占める成果報酬の割合が高く、転勤のない雇用形態が特徴。1998年に国内証券で初めて導入し、現時点で約1540人を全国に配置する。商品提案や資産運用に関するコンサルティングを手掛け、野村の営業力を支えてきた。
一方で独立性が強く、一般の営業部員と円滑な意思疎通が図れないこともあった。今回の変更は「チームとしての総合力を上げる」のが狙いだと、関係筋の1人は言う。
野村は現在のFAは営業部員などに配置転換し、併せて給与体系も見直す。
しかし、FAの廃止は営業能力の高い人材の流出を招く恐れもある。FAの中には支店長を上回る年収を稼ぐ社員もおり、給与が下がれば働く意欲を損ないかねない。「優秀なFAの離職につながる懸念もある」と、別の関係筋は話す。
野村広報部はロイターの取材に対し、「お客様満足度を高めるための営業部門の施策の一環であり、コスト削減が目的ではない」と回答した。
(梅川崇 編集:久保信博)
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