- 2020/12/22 掲載
豪小売売上高、11月は前月比7%増 年末商戦好調
[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリア統計局が発表した11月の小売売上高(速報値)は、年末商戦の販売などが好調で、前月比7%増加した。
前年比では13.2%増加した。新型コロナウイルス対策の規制が解除されたビクトリア州の小売売上高が特に好調だった。
11月小売売上高が堅調だったことから、第4・四半期の国内総生産(GDP)が予想よりも底堅い数字になるとの見方がエコノミストの間で出ている。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は今年のGDPが4%縮小すると見込んでいるが、このところの指標に基づくと予想ほど落ち込まない可能性がある。
11月は家庭用品の販売が特に好調。衣料品や靴、アクセサリー、百貨店や飲食店、テイクアウトサービスの売り上げも増えた。
11月小売売上高の改定値は1月11日発表予定。
ただ、エコノミストは人口最多のニューサウスウェールズ州で最近発生した新型コロナのクラスター(集団感染)が年末商戦に悪影響を及ぼす可能性を懸念している。
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のエコノミスト、タパス・ストリックランド氏は、感染が抑制された場合は「小売売上高や国内経済全般への影響は総じて軽微にとどまるだろう」と述べた。
同氏は、同州での新規感染者が22日に8人と前日の15人、前々日の30人から減少していることは良いニュースだと指摘した。
同氏によると、NABは第4・四半期GDPについて、「小売売上高がブラックフライデーの反動で落ち込んだり、シドニーのクラスターが幾分影響したとしても、力強い」内容になると予想しているという。
*エコノミストのコメントを追加しました
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