- 2020/12/24 掲載
S&Pとダウ上昇、回復期待で景気循環株が高い
小型株も上昇。一方、ハイテク銘柄の比率が大きいナスダック総合は下落した。
この日は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する規制の影響で打撃を受けていたシクリカル(景気循環)銘柄が景気回復への期待を背景にアウトパフォームした。
キーター・グループのマネジングパートナー、マシュー・キーター氏は「売り込まれていたセクターに資金がシフトする動きが見られており、非常に歓迎すべき兆候だ。バリュエーションと分散の重要性を物語っている」と述べた。
米労働省が23日に発表した19日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は80万3000件と、前週の89万2000件から予想以上に減少した。商務省が発表した11月の耐久財受注も増加した。
S&Pの主要11セクターは不動産、情報技術、公益事業を除いて全てが上昇した。
製薬大手ファイザーは1.9%高。米政府が23日、約20億ドルを支払い、ファイザーの新型コロナウイルスワクチン1億回分を追加で確保したと発表したことが好感された。
スパーナス・ファーマシューティカルズは14.6%急伸。注意欠如・多動症(ADHD)治療薬の成人を対象とした後期臨床試験で主要な目標を達成した。
新興電気自動車(EV)メーカー、ニコラは10.7%急落。廃棄物運送のリパブリック・サービシズとの電動ゴミ収集車の共同開発を断念すると発表したことが嫌気された。
アメリカン航空とユナイテッド航空はそれぞれ2.6%、2.7%上昇。一時帰休となった従業員の職場復帰計画を発表したことが背景。航空業界は追加経済対策に盛り込まれた約150億ドル規模の給与支援を期待している。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.38対1の比率で上回った。ナスダックでは1.73対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は122億2000万株。直近20営業日の平均は115億2000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30129.83 +114.32 +0.38 30046.73 30292.53 30046.73
前営業日終値 30015.51
ナスダック総合 12771.11 -36.80 -0.29 12834.94 12841.92 12758.67
前営業日終値 12807.92
S&P総合500種 3690.01 +2.75 +0.07 3693.42 3711.24 3689.28
前営業日終値 3687.26
ダウ輸送株20種 12516.57 +56.76 +0.46
ダウ公共株15種 840.18 -2.04 -0.24
フィラデルフィア半導体 2723.53 -20.44 -0.74
VIX指数 23.31 -0.92 -3.80
S&P一般消費財 1275.40 +0.93 +0.07
S&P素材 447.88 +0.35 +0.08
S&P工業 743.57 +3.38 +0.46
S&P主要消費財 684.98 +2.07 +0.30
S&P金融 480.95 +7.58 +1.60
S&P不動産 222.06 -2.14 -0.96
S&Pエネルギー 289.20 +6.16 +2.18
S&Pヘルスケア 1296.78 +1.03 +0.08
S&P通信サービス 217.36 +0.92 +0.42
S&P情報技術 2253.78 -19.28 -0.85
S&P公益事業 309.16 -0.61 -0.20
NYSE出来高 8.55億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26670 + 190 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26655 + 175 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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