- 2020/12/24 掲載
21年春闘、ベア継続を=経済回復へ賃上げ必要―連合の神津会長
連合の神津里季生会長はインタビューに応じ、2021年春闘で基本給を底上げするベースアップ(ベア)の実現を目指す考えを強調した。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済の回復に向け、神津氏は「感染対策をしっかりやり、経済を回すという大命題に労使がどう認識を合わせて進んでいくかが問われる春闘だ」と述べ、賃上げの必要性を訴えた。
連合は21年春闘で前年同様「2%程度」のベアを求める方針を掲げている。神津氏は、中小企業や労働組合のない企業で賃上げが進んでおらず、「日本全体では20年間にわたって実質賃下げが起きてしまっている」と指摘。賃上げの裾野を広げる重要性を重ねて示した。
コロナ禍による業績悪化を理由に、経済界でベアに慎重な声が上がっていることについては「(ベアを実現できないのであれば)合理的な説明が必要だ」と述べ、安易な対応をけん制。経営状態を考慮し、「労使でしっかり話し合うことが大切だ」と語った。
政府を交えた政労使の対話を増やし、最低賃金引き上げなどで共通認識を持って対応する必要性も指摘した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える連合の神津里季生会長=22日、東京都千代田区
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