- 2020/12/24 掲載
黒田日銀総裁、金融緩和「長丁場」=枠組み持続の工夫必要
黒田東彦日銀総裁は24日、東京都内の講演で、2%の物価目標実現に向けた大規模な金融緩和策について、新型コロナウイルス感染再拡大を受け「さらに長丁場にならざるを得ない」と述べた。その上で、日銀が来年3月に行う「金融政策の点検」をめぐっては「現在の緩和策の枠組みを持続していく工夫が求められる」と強調した。
黒田総裁は、日銀が実施している国債や上場投資信託(ETF)の買い入れで市場機能が低下する可能性を指摘。「副作用を抑えながら、より効果的に緩和を実施し、目標である経済や物価の安定を実現するにはどうすればいいか点検する」と説明した。
黒田総裁は「今回のコロナ禍のように、この先もさまざまなショックが起こる」とも指摘。「必要なときに対応できるよう機動性を備えていく必要がある」と語った。
【時事通信社】
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