• 2021/01/04 掲載

占領下の「中銀」ビル解体=米軍設計の琉球銀行旧本店―沖縄

時事通信社

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那覇市に本店を置く琉球銀行が、1966年に建設された旧本店ビルの建て替え工事を始める。米軍統治下の沖縄で、いわば「中央銀行」の役割を担った旧本店ビル。米国の最新建築技術が導入され、当時から外観をほとんど変えず街を見守り続けてきた。5日に取り壊しを始め、2025年には13階建ての新しいビルに生まれ変わる。

旧本店ビル(地上5階、地下1階)は米陸軍工兵隊の監理の下、米設計事務所が設計を担当した。鋼線を引っ張る力で床を固定する当時の最新工法が採用され、各階に柱や梁(はり)のない大きな空間を作った。窓はアーチ状のデザインで、配電設備や地下の大型金庫は米国製。離れた部屋と文書などをやりとりするエア・シューターも設置された。

琉球銀は48年、米軍が過半を出資し、統治機関だった米国軍政府の公金取り扱いの機能や通貨発行権を持つ中央銀行的な性格の強い銀行として設立された。旧本店ビルは日本復帰直前、手持ちのドルを円に交換する人々であふれ返り、沖縄の戦後史を象徴する舞台ともなった。

市民からは「思い出深い風景が変わってしまうのは寂しい」などと惜しむ声が聞かれた。

【時事通信社】 〔写真説明〕半世紀以上も姿を変えず、那覇にあり続けてきた琉球銀行旧本店=2020年12月22日、那覇市

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