- 2021/01/13 掲載
コニカミノルタ、色と光沢を同時に測定できるベンチトップ分光測色計「CM-36dG」発売
「CM-36dG」「CM-36dGV」「CM-36d」は、自動車やIT機器向け材料のサプライヤー向けに多数の導入実績を持つベンチトップ分光測色計「CM-3600A」「CM-3610A」の後継機種です。本製品は、ペイント、プラスチック、テキスタイル等の材料サプライヤーの調色用途や品質管理用途をメインターゲットとし、色と光沢の同時測定(*1)で検査プロセスを効率化し、高い測定精度で卓越した品質管理を実現します。さらに周辺温度などによるわずかな指示値のズレを補正する機能を備え、高い安定性と信頼性を提供します。また従来機に比べて測定作業のユーザビリティを大幅に高めており、オペレーターの生産性の向上に寄与します。
新型コロナウィルスの影響で人の往来が難しくなる中、グローバル化するサプライチェーンにおいては、生産現場のデジタル化・IT化の取組みが加速しています。本製品は、色と光沢の情報を高精度なデジタルデータとすることで、熟練工の目や基準サンプルに頼らない品質管理を実現し、モノづくりのデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献します。
*1 CM-36dGおよびCM-36dGVのみ
【「CM-36dG」が提供する価値】
1.色と光沢の同時測定で検査プロセスを改善
「CM-36dG」は色と光沢の同時測定が可能な1台2役の測定器です。ペイントの調色では、色(分光反射率)と光沢を測定することで、調色計算に必要なパラメーターを増やし、品質向上に寄与します。プラスチックの品質管理では、色(材料の色)と光沢(表面状態)を同時に測定することができ、高度な品質評価および作業の効率化を実現します。
2.高い測定精度で卓越した品質管理を実現
「CM-36dG」は機器ごとの測定値の個体差(器差)が極めて小さいため、サプライヤーから完成品メーカーまで一貫して本機を使用することで、検査プロセスの効率化を図ることができます。色彩値の器差はΔE*ab 0.12以内(BCRAタイル12色の平均)で、従来機比で約20%の器差縮小を実現し、光沢値の器差においても光沢専用機と同等以上の性能を実現しました。それによりサプライチェーンにおける複数台・多拠点での業務効率化を実現します。
また、従来機との測定値の差を非常に小さく抑えているため、今までのデータをそのまま受け継ぎ、機種切り換えの作業を最小化します(SCI(*2)データのみ)。
*2 SCI:測色における照明・受光方式の1つで「Specular Component Include」の略語。拡散照明にて正反射成分を含めた受光方式。
関連コンテンツ
PR
PR
PR