- 2021/01/18 掲載
キヤノンITS、「EDI-Master B2B for BANK TCP/IP-Client」新バージョンを販売開始
2024年のINSネットデジタル通信モード提供終了に伴い、金融・製造業界を中心に使われている全銀手順は、インターネットプロトコルである「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」への移行が推奨されています。各業界のEDI標準は2018年から2019年にかけてようやく整備され、企業側の対応が本格化するのは2021年以降となるため、金融・製造業界でのインターネット化は急速に進むこととなります。
インターネットEDIが従来型EDIと大きく異なる点として、セキュリティ運用が挙げられます。従来型EDIでは電話回線を使用するため、一定のセキュリティは担保されていましたが、インターネットでは盗聴・改ざん・なりすましといったセキュリティ脅威への対策が必須です。
そこで、高いセキュリティを確保する方法として、通信経路を暗号化するとともに、電子証明書が広く使われています。電子証明書を運用するには、一般的に1年~3年サイクルで生じる更新の都度、電子証明書の購入や申請手続き、煩雑な設定作業をしなければなりません。万一、更新忘れにより電子証明書の有効期限が切れると、通信ができなくなり、決済業務や受発注業務が滞る可能性があります。
このような課題を解決するために、キヤノンITSは「EDI-Master B2B for BANK TCP/IP-Client」の新バージョンで、株式会社インテックの「EINS/PKI for EDI」と連携し、電子証明書を自動で取得・更新できる機能を搭載します。これにより、電子証明書のインストール・更新時の煩雑な設定作業を自動化し、安全かつ確実なEDIシステム運用を可能にします。
「EDI-Master B2B for BANK TCP/IP-Client」は金融業界の他、化学、電子機器、医薬品、鉄鋼などの業界で広く使われています。キヤノンITSはこれらの業界に製品を提供し、「EDI-Masterシリーズ」を中核とするEDIソリューション事業で、2025年までに年間売上高25億円を目指します。
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