- 2021/01/21 掲載
米住宅建設業者指数、1月は低下 コロナ感染拡大など重し
住宅建設業者指数は、50が改善と悪化の分岐点となる。指数は昨年11月に過去最高となる90をつけた。
NAHBのフォーク会長は「住宅需要は底堅く住宅ローン金利は低いが、購入者は物件の少なさに直面しており、家が買いにくい状況が悪化している」と述べた。「建設業者は、木材やその他の建材費用に関連した制約や、手ごろな用地・労働力の不足など、供給面での制約に苦戦している。納品が遅れ、住宅価格に上昇圧力がかかっている」と話した。
新型コロナ危機により企業が在宅勤務を容認していることや、学校がオンライン授業に移行しているのを背景に、人々が郊外や人口の少ない地域に移っている。労働力人口の約23.7%が在宅勤務をしている。低い住宅ローン金利も追い風と成り、住宅需要を押し上げている。
新型コロナにより、米経済は昨年2月に景気後退(リセッション)局面に入った。打撃を受けた人は低賃金労働者に偏っている。新型コロナ感染の再拡大により、建設現場の労働力も不足している。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)によると、米国の30年固定住宅ローン金利は平均約2.79%となっている。
向こう6カ月間の住宅販売予測指数は83と、昨年12月から2ポイント低下。現況販売指数は90と、12月から2ポイント低下。潜在的な住宅購入者の見方を示す指数は68となり、5ポイント低下した。
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