• 2021/01/25 掲載

サウジ政府系ファンド、5年で資産倍増し1.07兆ドル目指す=皇太子

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[ロンドン/リヤド 24日 ロイター] - サウジアラビアのムハンマド皇太子は24日、政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」の資産を2025年までに現在の2倍の4兆リヤル(1兆0700億ドル)に拡大する計画を発表した。世界最大級の政府系ファンド(SWF)を目指す。

サウジの実力者でPIFの取締役会長でもあるムハンマド氏は国営テレビで中継された演説で、向こう10年に新たな分野に3兆リヤルを投資する方針だと説明。新たな5カ年計画によってPIFは「サウジ経済の改革と多様化の最大の誘因となる」とした。

皇太子はかねてより経済成長促進と石油依存脱却の計画の柱にPIFを据えてきた。ただ、原油輸出は依然、サウジの収入の半分以上を占めている。

アブダビ商業銀行のチーフエコノミスト、モニカ・マリク氏は24日の発表は「サウジの今後の発展がPIF主導になる」という点を強調したと指摘。「目標の規模を踏まえると、外部からの資金調達が引き続き非常に重要になる」とした

PIFの運用資産は2015年時点の1500億リヤルから20年までに1兆5000億リヤルに増えた。ムハンマド氏は、30年までに運用資産を7兆5000億リヤル以上にするという目標を達成する軌道上にあるとした。

5カ年計画ではPIFは25年までに直接、間接の両方で180万人の雇用を創出する。サウジ経済には25年までの期間に年間1500億リヤル以上を投じるとした。

PIFと傘下企業は25年末までに国内総生産(GDP)の非石油部門に1兆2000億リヤル寄与することを目指している。

アルラージヒ・キャピタルの調査責任者マゼン・アルスダイリ氏は「石油価格の変動が大きい時期にPIFが全く別の景気支援の役割を果たしているのは非常に重要。貯金の構築、資金の確保、投資誘致に資するだろう」と述べた。

PIFは2015年以降、アクティブ投資を拡大しており、 米配車サービスのウーバー・テクノロジーズの株式35億ドル相当を取得し、ソフトバンクグループの「ビジョンファンド」1号にも450億ドル出資したことで知られる。

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