- 2021/01/25 掲載
タカラバイオ、新型コロナウイルスの感染メカニズム研究用製品を発売
新型コロナウイルスは、ウイルス表面にあるスパイクタンパク質が、ヒト細胞表面に存在するACE2受容体に結合することにより、宿主細胞(ヒト細胞)に感染すると言われています。
新型コロナウイルスの宿主細胞への感染メカニズムの研究では、新型コロナウイルス表面タンパク質を持つ疑似ウイルスが使用されます。本製品は、自己複製能・増幅能を欠失した疑似ウイルスを簡便に作製するための試薬を含むキットです。本製品では、表面タンパク質は、野生型及びD614G変異型のいずれか選択可能で、異なる表面タンパク質での感染メカニズムの評価が可能です。また本製品は、ヒトACE2受容体を発現するHEK293T細胞株「Human ACE2 293T Cell Line」(近日日本販売予定)と組み合わせることにより、ウイルス中和アッセイ等のウイルス研究にも使用することができます。
<本製品の特長>
・ 高力価の新型コロナウイルス表面タンパク質を有する疑似ウイルスの作製が可能
・ ウイルスベクタープラスミド溶液を別売のHEK293T細胞(Lenti-X™ 293T Cell Line)に添加するだけで簡便に疑似ウイルスを作製
・ 疑似ウイルス表面タンパク質は、野生型、D614G変異型から選択可能
当社は、新型コロナウイルス研究製品や検査試薬等の提供を通じ、新型コロナウイルス感染症の対策に貢献してまいります。
【注意事項】
・本製品は、研究用です。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
・本製品の使用は、遺伝子組換え実験になります。また、文部科学省の定める省令(「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令」平成16年文部科学省・環境省令第1号)にあるP2レベル以上の施設が必要です。
・現在(2021年1月20日現在)、研究開発を目的として新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を宿主または核酸供与体とした遺伝子組換え実験を行うときは、カルタヘナ法に基づく文部科学大臣による拡散防止措置の確認が必要です。
関連コンテンツ
PR
PR
PR