- 2021/01/27 掲載
ドル全面安、高リスク通貨に買い FOMC控え=NY市場
新型コロナウイルスの感染拡大や27日までの連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、このところリスク選好度は後退していた。
ドル指数は0.22%安の90.143。一時は90.614まで上昇し、20日以来の高値を付けた。
キャクストンのシニアアナリスト、マイケル・ブラウン氏は、ドル相場は市場全体のリスクセンチメントが手掛かりになっているようだと述べた。
コンファレンス・ボード(CB)が26日発表した1月の米消費者信頼感指数は89.3と、前月の87.1から上昇。上昇したものの、新型コロナ懸念は払拭されておらず、感染拡大前の昨年2月の132.6と比べるとはるかに低い水準にある。
ブラウン氏は、FOMC発表を前にドル買いの意欲が低下していると分析。また「テクニカル的にもやや弱い」とし、ドル指数が90.50超えを長く維持できなかったことを指摘した。
今回のFOMCでは政策変更は予想されておらず、新たな経済見通しの発表も予定されていない。
市場はバイデン大統領が提案した1兆9000億ドルの新型コロナ救済法案にも注目。米民主党上院トップのシューマー院内総務は26日、上院で共和党から支持を得られなければ、民主党のみで法案成立に向け行動するという考えを示した。
ユーロは上昇したが、今年の欧州連合(EU)経済が予想ほど回復しない兆候も出ていることから、上げは小幅だった。
リスク選好に敏感なオーストラリアドルは対ドルで0.52%高、ニュージーランドドルは0.61%高。
英ポンドは対ドルで0.46%上昇した。
ドル/円 NY終値 103.60/103.63
始値 103.77
高値 103.78
安値 103.56
ユーロ/ドル NY終値 1.2160/1.2161
始値 1.2136
高値 1.2175
安値 1.2137
(表はリフィニティブデータに基づいています)
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