- 2021/01/27 掲載
S&Pとナスダック、最高値から下落 決算に注目
ダウ工業株30種は、複合企業スリーエム(3M)などの上昇に支えられた。同社は3.26%高。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、コスト削減のほか、使い捨て保護マスクや消毒剤などの需要が寄与し、四半期利益が予想を上回った。
医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も2.71%上昇。同社は新型コロナワクチンの臨床試験(治験)データを来週初めに報告すると明らかにした。
リフィニティブのデータによると、26日午前までに2020年第4・四半期決算を発表したS&P総合500種採用企業84社のうち、利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は86.9%となっている。
ただ、新型コロナの影響で事業が打撃を受けた企業もある。クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(アメックス)は4.13%下落し、ダウを圧迫。新型コロナ感染抑制策のロックダウン(都市封鎖)などの規制で旅行や外食のカード利用が減り、四半期利益が15%減少した。
通信大手のベライゾン・コミュニケーションズも3.17%値下がり。同社の四半期決算は予想を上回ったものの、競合他社との競争激化に伴い月額払い(ポストペイド)契約者数が予想に届かなかった。
インバーネス・カウンセルのチーフ投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「(企業の決算発表が)本格化しつつある。前四半期に見られたような大きなポジティブサプライズが続くことが期待されている。このような期待がすでに存在していて失望が生じた場合、今日のアメックスのような大幅安が起きるリスクがある」と語った。
ナスダックは、前日まで5営業日続伸と昨年11月上旬以降最長の上げを記録していた。
ビデオゲーム販売のゲームストップは92.71%急伸。前日には144%急騰していた。空売り勢が損切りの買い戻しに走ったことが背景。
電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)は2.73%高。第4・四半期決算でキャッシュフローが大幅に増加したほか、今年度について明るい見通しを示した。
引け後に決算を発表したマイクロソフトは時間外取引で5.20%上昇した。新型コロナウイルス禍で世界的に在宅勤務の動きが広がる中、クラウドコンピューティング事業が引き続き好調だった。
米取引所の合算出来高は143億株。直近20営業日の平均は136億2000万株。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.31対1の比率で上回った。ナスダックでは1.65対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30937.04 -22.96 -0.07 30968.55 31121.42 30921.71
前営業日終値 30960.00
ナスダック総合 13626.07 -9.93 -0.07 13681.72 13702.69 13603.19
前営業日終値 13635.99
S&P総合500種 3849.62 -5.74 -0.15 3862.96 3870.90 3847.78
前営業日終値 3855.36
ダウ輸送株20種 12643.27 -206.55 -1.61
ダウ公共株15種 864.41 -7.76 -0.89
フィラデルフィア半導体 3031.77 -47.44 -1.54
VIX指数 23.02 -0.17 -0.73
S&P一般消費財 1373.12 +0.77 +0.06
S&P素材 459.38 -6.50 -1.40
S&P工業 736.48 -6.78 -0.91
S&P主要消費財 682.05 +6.27 +0.93
S&P金融 496.25 -4.01 -0.80
S&P不動産 233.85 +2.63 +1.14
S&Pエネルギー 307.50 -6.67 -2.12
S&Pヘルスケア 1374.40 -5.46 -0.40
S&P通信サービス 228.77 +1.79 +0.79
S&P情報技術 2359.81 +0.19 +0.01
S&P公益事業 322.67 -3.24 -0.99
NYSE出来高 10.89億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28725 + 195 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 28710 + 180 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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