- 2021/01/31 掲載
納税猶予、2月1日申請終了=コロナ対策、1年間の特例
新型コロナウイルス感染拡大への対策として始まった納税猶予の特例制度の申請が2月1日、締め切られる。収入が減少した個人や企業に対する支援策として、納付期限から1年間、納税を猶予する制度だが、政府は予定通り申請の受け付けを終了する。
2021年度税制改正では特例の延長を求める声もあった。しかし、資金繰りに苦しむ個人事業主や企業の支援は実質無利子・無担保融資で対応すべきだとの意見が多く、延長は見送られた。一方、緊急事態宣言の再発令による事務作業の遅れや納税者自身のコロナ感染など特別な事情がある場合に限り、引き続き特例の申請を受け付ける。
特例制度は20年2月以降、給与や事業の収入がコロナの影響で1カ月間以上にわたり前年同期に比べ2割以上減少した個人や企業が対象。納税猶予は通常、担保と延滞税が必要だが、特例制度ではいずれも不要となる。ほとんどの税目に適用されている。
20年11月末までに特例による猶予が許可されたのは国税庁集計分が約25万件、1兆576億円、総務省分が約23万件、2982億円だった。
【時事通信社】
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