- 2021/03/01 掲載
前場の日経平均は大幅反発、米長期金利の上昇一服で安心感
懸念されていた米長期金利上昇に一服感が生じたことが好感され、値がさのハイテク株を中心に幅広く買い戻しが行われた。
前週末の米国株式市場はまちまち。値の振れる展開となる中、ナスダック総合は小反発して取引を終えた。1.614%まで急伸していた10年債利回りは1.4224%まで低下。長期金利上昇が一服したことが市場に安心感を与えた。
日経平均は前営業日比453円高でスタートした後も上値を追う展開となり、一時720円38銭高の2万9686円39銭で高値を付けた。時間外取引での米株先物やアジア株が堅調に推移したことも支援材料となった。市場では「先週は米長期金利の上昇に過剰反応していた。日経平均は25日線を上回る水準まで回復しており、上昇トレンドが維持されている。今週は2万9000円の値固めの動きとなるのではないか」(岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏)との声が聞かれた。
TOPIXは1.71%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1819億7300万円。東証33業種では、機械、電気機器、情報・通信業、パルプ・紙などの28業種が値上がり。海運業、鉱業、陸運業などの5業種は値下がりした。
個別では、指数寄与度の高いソフトバンクグループ、ファーストリテイリングや、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連が大幅高。4銘柄で日経平均を約273円押し上げる要因となった。
そのほか、マツモトキヨシホールディングスが大幅反発し11.12%高、東証1部の値上がり率第2位となった。ココカラファインとの経営統合契約締結の発表が好感された。ココカラファインは6.89%高。
東証1部の騰落数は、値上がり1739銘柄に対し、値下がりが385銘柄、変わらずが68銘柄だっ
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