[マドリード 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は3日、ユーロ圏で全般的に見られている国債利回りの上昇が経済成長の重しになる恐れがあるとし、ECBは借り入れコストの尚早な上昇を防止する必要があるとの考えを示した。
デコス総裁は講演で「名目長期金利の上昇は長期インフレ期待の上昇を伴っていないため、経済活動、ひいてはインフレにマイナスの影響を及ぼす恐れがある」とし、「こうしたことは、名目金利の尚早な上昇を防ぐことが重要であることを如実に示している」と述べた。
一段の利下げは提唱しなかったものの、「インフレ目標達成にまだ長い道のりが残されているため、極めて緩和的な金融情勢を維持する必要性は正当化されている」と語った。