- 2021/03/11 掲載
21年米企業利益見通し上方修正、好調な昨年第4四半期決算受け
リフィニティブによると、先週5日時点で、S&P総合500種株価指数構成企業の21年予想増益率は23.9%。20年の12%減から大きく盛り返すことが見込まれている。
20年第4・四半期利益は5日時点で、前年同期比4.1%の伸びを記録。市場予想は10.3%減だった。
企業業績の伸びに伴い今年の株価上昇への期待も高まる。
クレディ・スイス・セキュリテーズのチーフ米国株式ストラジテスト、ジョナサン・ゴラブ氏は、企業利益が急速に拡大すれば株価収益率(PER)が低下し、「年末にかけ、株価に大幅な割安感が生じるだろう」と述べた。
しかし、S&Pが昨年3月の安値から70%超値上がりする中、バリュエーションを巡る懸念は根強い。リフィニティブによると、今後1年のS&Pの予想PERは22倍と、長期平均の15倍を上回っている。
DWSのデイビッド・ビアンコ最高投資責任者は、ハイテク株の見通しについては不安を感じていないと指摘。ハイテク株は「必ずしも成長加速や経済再開の恩恵を受けるわけではない」と述べた。
S&P構成企業による第1・四半期決算発表は4月半ばに始まり、前年同期比22%の増益となることが予想されている。
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