- 2021/03/15 掲載
豪中銀、雇用・インフレ目標達成まで政策継続へ=ロウ総裁
オーストラリアはパンデミックにうまく対応し、早期に景気が回復。国内総生産(GDP)はパンデミック前の水準に近づいている。
ロウ総裁は、雇用もパンデミック前の水準にほぼ回復しており、さまざまな経済指標で「オーストラリアは他の大方の先進国よりもかなり好調となっている」とした上で、「まだ道のりは長い。われわれが直面している課題は大きい」と指摘。
「豪中銀は、景気回復と、インフレ目標の達成と整合的な一段の労働市場改善を支援することを目指している」と語った。
豪失業率は6.4%と依然としてかなり高く、インフレと賃金の上昇率は豪中銀が望ましいとする水準を大きく下回り、豪経済はフル稼働の状況から程遠い。
豪中銀は今月、政策金利を過去最低の0.1%に据え置くとともに、3年債利回り目標へのコミットメントを再表明した。
ロウ総裁は、完全雇用とインフレ目標に向けて一段の進展を見込んでいるが、「目標達成には一定の時間がかかる」との認識を示した。
また、回復が遅れている分野の1つとして企業投資に言及。多くの企業が投資計画を先延ばしにしてバランスシートのリスクを減らそうとしている、とした。
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