• 2021/03/18 掲載

東京市場は落ち着き取り戻す、日銀が長期金利の変動幅拡大との報道

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


[東京 18日 ロイター] - 18日午後の東京市場は、落ち着きを取り戻し始めている。日銀が本日から19日まで開催する金融政策決定会合で、長期金利操作の許容変動幅をプラスマイナス0.25%程度に拡大する方向との報道で、一時、金利が上昇し円高が進行、株価も上げ幅を縮小したが、戻り基調となっている。

日本経済新聞は18日、日銀が今回の金融政策決定会合で、長期金利の誘導策として変動を認める幅を現在のプラスマイナス0.2%程度から若干広げ、プラスマイナス0.25%程度とする方向だと報じた。上場投資信託(ETF)の買い入れは年6兆円とする目安をなくし、市場の混乱時にのみ購入する姿勢を明確にする見通しという。

みずほ証券のマーケットアナリスト、松崎涼祐氏は、長期金利変動幅の拡大について「0.25%というのは、中銀銀行の通常の利上げ幅であり、妥当なレベルではないか。円債にはいったん売りが出たが、あすの決定会合で点検の内容が明らかになり不透明感が薄れれば、キャリー目的の買いも入りやすくなる。急激な金利上昇の可能性は低いとみている」と話す。

日本の10年最長期国債利回り(長期金利)は前場の0.085%から、後場は一時、0.115%に水準を切り上げたが、足元では0.100%に水準を戻している。ドル/円も一時108.62円まで下落したが、足元は108.85円付近に上昇。

日経平均は前場終値の488円高から一時127円高まで上げ幅を縮小したが、足元は300円高レベルとなっている。

ソニーフィナンシャルHDの金融市場調査部シニアエコノミスト、渡辺浩志氏はETFの買い入れめどを削除することについて「今回の点検ではあくまでも買い入れの柔軟化が目的であり、必要であれば、今まで以上に積極的に買い入れるとのメッセージも併せて示される可能性が高い」と指摘。足元の株高を背景に、すでにETFの購入額は減少しており、市場への影響も限定的とみている。

*内容を追加しました。

(伊賀大記 取材協力:浜田寛子)

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます