- 2021/03/23 掲載
独ロックダウン延長、業界団体から批判の声 「企業破綻増える」
ドイツ小売業連盟(HDE)は100日間のロックダウンを経て衣料品店の54%は経営破綻の危機に直面していると指摘した。
シュテファン・ゲントHDE会長は「1年間に及ぶ新型コロナ対応で多くの小売店は絶望的な状況に置かれている。この危機を経済的に乗り切る見込みはもはやない」と語った。
政府は10万人当たりの感染者数だけに焦点を当て、他の指標や、買い物中の感染リスクを抑えるために小売業者が行っている多くの対策は考慮していないと指摘し「トンネルのように」視野が狭いと批判した。
メルケル独首相は23日早く、ロックダウンを4月18日まで延長すると表明し、イースター休暇の5日間は自宅にとどまるよう呼び掛けた。
23日の国内の新規感染者数は7485人で累計267万4000人となった。死者は250人で累計7万4964人。直近7日間の10万人当たりの感染者数は108人と前日の107人から増加した。
旅行業界団体幹部のディルク・デュンケルベルク氏はSWRラジオにロックダウンの延長に失望しているとし「地中海への旅行が許される一方で、自分で食事を用意する国内旅行が認められないのは理解できない」と語った。旅行業界の多くの企業が延長期間を乗り切れないとの見方を示した。
自動車中央連合会(ZDK)のユルゲン・カルピンスキー会長も独メディア、フンケ・メディエングルッペに多くの企業が破綻すると警告。自動車ディーラーが新型コロナの感染に何の影響も及ぼしていないなら閉鎖してもウイルス抑制には効果がないと訴えた。
PR
PR
PR