- 2021/03/24 掲載
米ダウ308ドル安、インフラ投資コストや増税を懸念
イエレン米財務長官は下院金融委員会の公聴会で証言し、米経済は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による危機から脱却していないとの認識を示した。またバイデン政権が検討しているとされるインフラ投資について、資金を賄うため歳入増を図る必要があると指摘した。
チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏は、政府のインフラ投資計画を巡る発言が、株価の割高感に懸念を抱く投資家の警戒感を誘ったと述べた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は同じ公聴会で、パンデミック後の物価上昇が手に負えなくなり、破壊的なインフレの発生につながることはないとの見解を示した。
欧州の新たなコロナ規制やワクチン接種の遅れが需要回復を遅らせるとの懸念から原油価格が急落し、エネルギー株を圧迫した。
米10年債利回りが先週付けた1年2カ月ぶり高水準から低下していることを受け、今年に入ってアウトパフォームしていた金融やエネルギーも軟調となっている。
小型株中心のラッセル2000は3.5%安で、2月25日以来の大幅な下げとなった。
個別銘柄では、決算発表を控えてゲームストップが6.5%下落した。
バイアコムCBSは9.1%安。動画配信事業への投資資金を調達するため30億ドルの増資計画を発表した。
中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ)の米上場株は1.7%安。23日に香港証券取引所に上場したが、公開価格と変わらずで終了した。
米取引所の合算出来高は121億株。直近20営業日の平均は140億4000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.42対1の比率で上回った。ナスダックでも6.64対1で値下がり銘柄数が多かった。
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