質の高いコンテンツ評価を＝巨大ＩＴとメディアの関係―古谷公取委員長

公正取引委員会の古谷一之委員長は２５日、米グーグルやヤフーをはじめとする巨大ＩＴ企業と、ニュース記事などをウェブサイトに提供する既存メディアとの関係について「質の高いコンテンツを提供するメディアが正当に評価される環境が大変重要だ」と述べ、記事の配信料を不当に低く抑えるといった行為は適切ではないとの認識を示した。就任半年を受けた記者会見で語った。

一般に巨大ＩＴは強い交渉力を持ち、取引先企業が弱い立場に置かれやすいと言われる。古谷委員長は、巨大ＩＴとメディアの力関係の是正を目指す欧米の動きに触れた上で「（日本でも）国民にきちんとした情報を提供するメディアが細っては困る。強い関心を持っている」と強調した。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する公正取引委員会の古谷一之委員長＝２５日午後、東京・霞が関の公取委