- 2021/04/02 掲載
米ISM製造業景気指数、3月は37年ぶり高水準 物価圧力蓄積も
市場予想は61.3。前月は60.8だった。
第1・四半期の国内総生産(GDP)は最大で10%の増加となる見込み。昨年第4・四半期は4.3%増だった。2021年の伸びは7%超と1984年以降で最大となる可能性がある。
一方、大規模な財政刺激策が国内の生産能力を圧迫し、物価上昇圧力が高まる恐れもある。供給業者はすでに製造業者へ材料を提供することに苦労しており、生産費用が上昇。こうした動きは自動車産業で特に目立っており、世界的に半導体チップが不足する中、各社とも生産を減らしている。価格指数は08年7月以来の高い水準で推移している。
新規受注指数は68.0と、04年1月以来の高水準を付けた。前月は64.8だった。輸出指数も上昇し、受注残を示す指数は大幅に上向いた。
こうした中、製造業者やその顧客の在庫は依然として少なく、製造業はさらに拡大する余地がある。需要が底堅い中、製造業の雇用もペースが上がり、雇用指数は59.6と、前月の54.4から伸び、18年2月以来の高水準だった。これは3月の雇用統計で雇用者数が大幅に増加するとの見方を後押しする。ロイターのエコノミスト調査によると、3月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比64万7000人増と予想されている。2月は37万9000人増だった。雇用統計は2日に発表される。
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