• 2021/04/16 掲載

資産形成への人種差別の影響、相殺すべき=アトランタ連銀総裁

ロイター

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ワシントン 15日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は15日、奴隷制など制度的な人種差別が黒人世帯の家計に及ぼしてきた影響を相殺するため、「さまざまな可能性」を模索する必要があるとし、賠償金の支払いが選択肢の一つだとの認識を示した。

アトランティック誌主催のフォーラムで「アフリカ系米国人と資産形成を巡る問題や、そうした問題を防ぐ州の役割については以前から認識されていた」とし、「こうした状況を是正するため、さまざまな可能性、アプローチを検討することが重要だ。賠償金がその一つとなる」と述べた。

米下院の委員会は14日、奴隷にされた人々の子孫に賠償金を支払う可能性について検討する委員会の設置を承認。委員会は、数世紀にわたって無給労働が行われていたことを認めるため、賠償金の支払いなどを検討する。

ボスティック総裁は黒人初の地区連銀総裁。現職総裁としても同氏のみで、以前から奴隷制や住宅ローンでの差別など、制度的な人種差別が黒人世帯の資産形成能力に影響を及ぼしてきたと公の場で主張してきた。

黒人の失業率は白人の失業率を大幅に上回っており、連邦準備理事会(FRB)は、短期的な課題としてもボスティック総裁の見解に同調するようになっている。積極的な政策で格差を是正し、国内経済の長期的な生産性向上にもつなげたい考えだ。

FRB当局者は、可能な限り長期にわたって雇用を最大限増やすことが最善の方策だと主張しているものの、黒人など有色人種の世帯が白人と同程度に住宅ローンの借り換えができる体制をFRBが整えるといった他の戦略が効果を発揮する可能性もある。

ボスティック総裁は「より多くの時間をかけて、さまざまな人々を巻き込んで、こうした問題に取り組み、実行可能な政策を見極める必要がある」と述べた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます