- 2021/04/16 掲載
世界鉄鋼需要、今年5.8%増 来年は伸び鈍化へ=世界鉄鋼協会
昨年10月時点で4.1%としていた今年の伸び率予想を上方修正した。同協会は、2020年に景気が強く回復した中国に加え、他の多くの国も堅調に回復しつつあるとの見方を示した。
同協会の幹部エドウィン・バッソン氏は、自動車部門が持ち直しつつあり、建設部門はパンデミック(世界的大流行)を通じて底堅さを維持したと指摘。DIY(日曜大工)に絡む需要も押し上げ要因だと述べた。
今年の需要見通しは新型コロナの感染第2波、第3波が第2・四半期に落ち着くという想定に基づいている。
来年の粗鋼需要は2.7%増の19億2500万トンと、伸びが鈍化すると見込んだ。
同協会によると、昨年の需要は中国が9.1%増加したのに対し、その他の国・地域が10%落ち込み、世界全体としてはほぼ横ばいだった。
だが、中国当局が持続可能な成長を一段と重視する中、22年には中国の鉄鋼需要の伸びが1%に鈍化する一方、先進国は4.2%になるとみられている。
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