- 2021/04/20 掲載
官民共同の米国CO2貯蔵事業、エクソンが提案 1000億ドル規模
エクソンの低酸素ソリューション事業のジョー・ブロンマート社長はインタビューで、2030年までに5000万メートルトンのCO2を回収し、回収能力を40年までに倍増させる計画だと述べ、企業や政府機関から1000億ドル以上の資金支援が必要になると説明した。
テキサス州のヒューストンのメキシコ湾岸沿いには「脱炭素が難しい」産業が集約していると指摘。「二酸化炭素削減コストを引き下げ、雇用を創出し、排出量の削減が可能な経済を作り出せる」と述べた。
エクソンに対しては、よりクリーンな燃料への移行を求める株主の圧力が高まっている。同社は低酸素事業への支出を増やし、温室効果ガスの排出削減を表明している。
このCO2貯蔵プロジェクトでは、石油精製会社や化学会社などに協力を打診しているという。エクソンの広報担当者は「投資家や銀行、政府関係者からは良い手応えを得ている」と語った。
エクソンは、CO2回収が40年までに2兆ドル規模の市場になると見込む。同社は炭素税導入や米国のパリ協定復帰を支持している。
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