- 2021/05/10 掲載
捕鯨新母船建造へ=60億円、24年操業―共同船舶
国内で唯一、母船式捕鯨を行う共同船舶(東京)は10日、現在の母船「日新丸」の老朽化に伴い、60億円を投じて新たな母船を建造すると発表した。食用目的の商業捕鯨に適した仕様にする。2024年の完成、操業開始を目指す。
調査捕鯨が目的の日新丸は、海域をくまなく航行するのに適していた。一方、新母船は漁場にとどまり、捕獲したクジラを船上で加工しやすくするなど、商業捕鯨に向いた設計にする。将来捕獲が認められる可能性のある大型のナガスクジラを水揚げできるほか、南極海まで航行する能力がある。
国の補助金には頼らず、全額自己資金で賄う。収益改善を目指し6月から鯨肉の卸値を2割引き上げるとともに、クラウドファンディングで一般からも資金を募る。
【時事通信社】 〔写真説明〕南極海での調査捕鯨を終えて帰還した調査母船「日新丸」=2019年3月31日、山口県下関市
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