- 2021/05/11 掲載
近ツー親会社に400億円支援=取引銀行など、債務超過解消へ
近畿日本ツーリストを傘下に持つKNT―CTホールディングスが、親会社の近鉄グループホールディングスなどから400億円規模の資本支援を受ける方針を固めたことが11日、分かった。近鉄グループのほか、三菱UFJ銀行、三井住友銀行が支援する。新型コロナウイルス感染拡大で旅行需要が落ち込み、昨年12月末時点で34億円の債務超過に転落したが、今回の支援で解消を狙う。
KNTは2021年3月期、コロナ禍で業績低迷に拍車が掛かり、連結純損益が過去最悪の285億円の赤字(前期は74億円の赤字)に陥る見通し。財務の立て直しのため優先株を発行し、近鉄グループや取引銀行がこれを引き受ける方向で調整している。
KNTはまた、店舗の統廃合も進め個人向け店舗の3分の2を閉めるほか、24年度までに従業員の3分の1を削減する方針。これらの合理化策を進めて22年度に約200億円のコストを圧縮し、黒字転換を目指す。KNTは21年3月期決算を12日に発表する予定。
【時事通信社】
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