- 2021/05/11 掲載
三菱自の今期見通し、3年ぶり最終黒字に 半導体影響分は下期に挽回
アナリスト11人による事前の市場予想(IBESのコンセンサス予想、111億円の黒字)を下回った。
同時に発表した21年3月期の純損益は3123億円の赤字だった。コロナの感染拡大で東南アジアで販売が落ち込み、2年連続の最終赤字となった。
オンラインで会見した加藤隆雄・最高経営責任者(CEO)は今期について、「半導体供給不足がもっとも頭の痛い問題」と指摘。前期に目標を達成した固定費の削減をもう一段進め、「何が何でも今期の黒字化を達成したいし、達成できる」と強調した。
池谷光司・最高財務責任者(CFO)によると、半導体不足による生産への影響は上期を中心に約8万台。下期にかけて4万台は挽回し、通年で影響を半分に抑えたいという。
三菱自は、国軍のクーデターで混乱が続くミャンマーでノックダウン(部品を輸入して組み立てる)方式による生産を検討していた。矢田部陽一郎副社長は、現地の状況が回復次第、どのように進めるかをあらためて考えると説明。「その意味では凍結する」と述べた。
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