- 2021/05/12 掲載
景気支援策引き揚げの理由見当たらず=フィラデルフィア連銀総裁
ハーカー総裁は講演原稿で、新型コロナウイルスワクチン接種を受けることをちゅうちょする動きのほか、新たな変異株の出現が経済に対するリスクとして台頭する可能性があると指摘。「経済情勢は改善しているが、回復はまだ途上にあり、景気支援策を引き揚げる理由はまだ見当たらない」とし、現時点ではFRBの政策は維持されると述べた。
米経済成長率については、今年は7%、来年は3%と予想。物価については、今年の総合インフレ率は2.3%、コアインフレ率は2%との見方を示した。
また、FRB当局者はインフレ率が低調な時期の埋め合わせとしてインフレ率が目標の2%を上回ることを容認する意向だと言及。インフレ率の水準だけではなく変化のペースも注目しているとした上で、3%はおそらく容認できる「最大値」だが、2.5%程度がより安心を感じる水準であるとし、「インフレが制御不能に陥ることを望まない」とした。
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