- 2021/05/14 掲載
量的緩和で所得格差は拡大も、影響見極めへ=カナダ中銀総裁
大学生向けのオンライン講演で、量的緩和は需要の刺激や雇用の創出に役立つ一方、資産価値を膨らませて富を増やしていると指摘。「当然のことながら、増えた資産は社会全体に均等に分配されているわけではなく、結果として量的緩和は富の不平等を拡大させる可能性がある」と述べた上で、「国内外で量的緩和がもたらす影響を注意深く見極め、所得と富の不平等に対する影響をより完全に理解するよう努める」と表明した。
中銀は先月、毎週の国債の純買い入れ目標を従来の40億カナダドルから30億カナダドルに縮小するとともに、来年にも利上げに踏み切る可能性を示唆した。
マックレム総裁は、インフレ率が目標の2%を持続的に達成するまで、金利は現在の0.25%にとどまると繰り返し述べたほか、「完全な回復」を後押しするために金融政策手段を活用し続けると強調した。
PR
PR
PR