- 2021/05/14 掲載
1─3月期の世界債務残高が2年半ぶり減少、途上国は過去最高=IIF
世界の債務残高は1兆7000億ドル減の289兆ドル。その半分近くを占める金融機関の債務残高が減少した一方、政府債務は引き続き増加した。
新興市場の債務残高は6000億ドル増の86兆ドル超と過去最高を更新した。ただ、財政面での制約から途上国の政府債務の伸びが鈍化し、増加幅は直近の3四半期に比べて大幅に縮小した。
IIFのサステナビリティー・リサーチ・ディレクター、エムレ・ティフティク氏は「新興市場は単純に言って財政力が相対的に乏しい」と指摘。その上で「新興国の政府債務はおおむね安定しており、非金融企業と金融セクターが債務増の主な要因になっている」と分析した。
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