- 2021/05/16 掲載
地銀再編、支援に意欲=全行と連携視野―国内ファンドNSSK
国内独立系投資ファンドの日本産業推進機構(NSSK)は15日、資本提携などで地方銀行の再編を支援していく方針を明らかにした。傘下の地域活性化ファンドでは、既に地銀約40行から資金拠出や企業融資で協力を受けている。この連携網を約2年以内にほぼ全ての地銀に広げ、再編の新たな軸になることを目指す。
NSSKの津坂純社長は、各行が再編を探る中、「(地銀に)資本のニーズがあれば、積極的に手伝っていきたい。地域全体を発展させる方策を一緒に考えたい」と表明。出資や経営ノウハウの提供などで地銀の採算向上や合従連衡を支援していく意向を示した。
中小企業支援に注力するNSSKは、これまでに中部北陸と東日本、西日本、全国広域をそれぞれ対象とした地域ファンドを設定した。長野銀行や大垣共立銀行、中京銀行など40行以上と連携しながら、投資先企業を支援。さらに約30行と連携に向け協議している。
ファンドによる投資や経営支援で地域企業が成長すれば、融資する地銀の業績も安定する。津坂氏は、地銀と連携した企業支援に続き、「次のステップは地銀そのものの業務改善や再編、地域や県をまたぐ連携(支援)になる」と明言した。
【時事通信社】
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