• 2021/05/18 掲載

サノフィとGSKのコロナワクチン、第2相治験で強力な免疫反応

ロイター

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[パリ 17日 ロイター] - フランスの製薬大手サノフィは17日、英グラクソ・スミスクライン(GSK)と共同開発した新型コロナウイルスワクチン候補の第2相臨床試験(治験)で強力な免疫反応が示されたと発表した。

今後数週間以内に世界規模の第3相治験を開始する予定。3万5000人以上の成人が参加するという。第4・四半期までの承認を目指す。

サノフィとGSKは昨年12月、新型コロナワクチンについて、治験の結果、より高齢の被験者の免疫反応が不十分だったことが明らかになったため、実用化は今年後半にずれ込む見通しと発表していた。

サノフィとGSKの株価は序盤の取引で小動き。

サノフィは「第2相治験の中間結果では、全ての年齢層、全ての投与量において、2回目の接種後に95─100%でセロコンバージョン(抗体陽転)が見られた上、忍容性は許容範囲内で安全性を巡る懸念はなかった」とした。

また、サノフィのワクチン部門メディカル担当グローバル責任者のスーペン・アン氏は「新型コロナに感染したことがある人に当社のワクチンを投与するとより高い抗体反応を示したことも確認された。これは事前にどのようなワクチンを接種したかに関係なく、当社のワクチンが追加免疫効果をもたらすことを示唆しており、さらなる分析を進めている」と述べた。

アン氏によると、第2相治験では変異株に対する試験は行われていないが、第3相治験では南ア型を含む様々な変異株に対して検査するほか、並行して変異株対応ワクチンの試験も行っており、その結果は間もなく発表される見通しという。

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