- 2026/07/28 08:00 掲載
米NVIDIA、AlexNet発明者で元OpenAI幹部イリヤ・サツケバー氏のSSIに50億ドルを出資へ
元OpenAI幹部でディープラーニングの画像技術AlexNetの発明者
NVIDIA、AlexNet発明者で元OpenAI幹部イリヤ・サツケバー氏のSSIに50億ドルを出資
今回の出資は、エヌビディアとSSIによる長期的な戦略的提携の一環として実施される。複数のメディア報道によると、両社は株式投資を含む金融面での支援に加え、技術面でも深く連携する。SSIはこの提携により、自社のAIモデル開発に向けたコンピューティング能力を飛躍的に高める環境を手にする。具体的には、エヌビディアが展開を予定している次世代アーキテクチャ「ベラ・ルービン」に基づく最先端ハードウェアへのアクセス権を獲得し、スーパーインテリジェンスの開発を推し進める。SSIは、2023年にオープンAIの最高経営責任者(CEO)であるサム・アルトマン氏の事実上の解任騒動で中心的な役割を果たしたとされるサツケバー氏が、2024年に退社して新たに立ち上げた企業である。同社は短期的な製品化や収益化を追わず、安全なスーパーインテリジェンスの実現という単一の目標に特化して研究を進めている。これまでにアンドリーセン・ホロウィッツやセコイア・キャピタルなどの有力ベンチャーキャピタルからも資金を集めており、テクノロジー業界内で高い関心を集めていた。
エヌビディアにとって今回の出資は、最先端のAI開発企業を支援しつつ自社製半導体の需要を強固にする狙いがある。同社はAI市場の拡大に伴い急速に業績を伸ばしており、これまでにも有望なAIスタートアップに対して積極的な投資を繰り返してきた。一方で、半導体やインフラを提供する企業が自らの顧客に資金を供給し、それが再び自社の売上へと回帰する循環的な資金還流構造を懸念する見方も市場の一部には存在する。
実際に、オープンAIが米オハイオ州で計画している大規模なデータセンター事業に対しても、エヌビディアが最大2500億ドルの金融保証を行う方向で協議していることが並行して報じられており、同社によるAIインフラ網への関与は拡大の一途をたどっている。売上を持たない純粋な研究開発企業であるSSIに多額の資本が投じられたことは、長期的なAI技術の発展に対する関連企業の強い関心を裏付けている。SSIがエヌビディアの強力なハードウェア基盤を活用し、安全性を担保した高度なシステムを今後どのように構築していくかが注目される。
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