- 2021/06/01 掲載
ECB、金利大幅上昇なら対応 不確実性なお高い=イタリア中銀総裁
ビスコ総裁はローマで行った講演で、2008─09年の金融危機で、尚早に金融支援策を解消することのリスクが浮き彫りになったとし、現在は「回復のタイミングと力強さを巡る不確実性が存在しているため、金融情勢は長期にわたり支援的でなければならない」と指摘。「大幅で、かつ根強い金利の上昇は、現在の経済情勢では正当化されないため、対応される」とし、ECBには「債券買い入れプログラムをフルに活用する」用意があると述べた。
講演後にロイターのインタビューに応じ、ユーロ圏のインフレ率が上向いていることは歓迎するとしながらも、エネルギー価格の上昇など
一時要因によるものとの見方を示し、インフレ率はなお低すぎると指摘。「中期的なインフレ率を2%に近い水準にするという目標からは程遠い」と述べた。
財政政策については、共通予算の導入を改めて呼び掛け、総額7500億ユーロの復興基金が安定的な共通債発行の土台になっていくとの考えを示した。
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