- 2021/06/22 掲載
IMF、スイスの金融緩和政策とコロナ対策を支持
IMFは年次経済レビューで、「緩和的な金融政策を維持し、明確な意思疎通でインフレ期待を安定させ、金融の安定に対する潜在的なリスクに配慮する必要があるとの認識で理事が一致した」と表明。
「為替介入については、通貨の上昇基調が容認されるという条件で、過度の通貨上昇とデフレ圧力の緩和に限定されるべきだとの見解で理事が一致した」と述べた。
スイス中銀は先週、超緩和的な金融政策を維持することを決定。インフレ予想の上方修正は政策変更を正当化するものではないと指摘した。
IMFは、スイスの新型コロナウイルス対策を「強力で時宜を得た、複数の柱からなる政策対応」と評価。
「不透明感は依然として強く、確実な回復軌道に乗るまで支援政策を維持する必要性を理事は強調した。理事はポリシーミックスのリバランスの重要性と、グリーンでデジタルな、包摂的な成長を促す重要性を強調した」と述べた。
スイスの銀行セクターについては、耐性があることを歓迎するとした一方で、特に住宅・商業用不動産について、資産の質とリスクを注視する必要があると強調した。
IMFは、スイスの実質経済成長率を今年3.5%、来年2.8%と予測。平均インフレ率については、今年0.1%、来年0.3%と予測した。
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