- 2021/06/22 掲載
日経平均は急反発で873円高 今年最大の上げ幅
21日の米国株式市場は、米経済が新型コロナウイルス禍から回復する中で、エネルギー株などに買いが入り、ダウ工業株30種は約1.7%上昇して引けた。投資家の心理状態を示すVIX指数は、前日比2.81ポイント安の17.89と急落。目安となる20ポイントを下回り、マーケットが落ち着いたことを示唆した。
それを受けて日本株は全面高商状となり、日経平均採用225銘柄は全銘柄が上昇。市場では「前日の急落は売られ過ぎとの印象が強かっため、買い戻しが活発化した」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)といった声が聞かれ、前週末の終値近くまで戻した。
ただ、FRB議長の議会証言を控え、次第に様子見ムードが広がり、後半は高値圏でもみあった。
市場では「前日に日銀が4月21日以来となる701億円のETF購入を行ったことも一定の安心感を与えた」(野村証券・ストラテジスト・澤田麻希氏)との指摘もある。
TOPIXは3.16%高で、東証1部の売買代金は2兆7728億8200万円。東証33業種は海運業が10%を超す上昇となったのをはじめ、全業種が上昇した。個別では、トヨタ自動車など主力株が総じてしっかり。指数寄与度が大きいファーストリテイリングも急反発した。
東証1部の騰落数は、値上がり2107銘柄に対し、値下がりが69銘柄、変わらずが17銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28884.13 +873.20 28513.07 28494.46
─28895.26
TOPIX 1959.53 +60.08 1932.73 1930.99
─1959.84
東証出来高(万株) 117325 東証売買代金(億円) 27728.82
PR
PR
PR