- 2021/06/23 掲載
米中古住宅販売、5月は4カ月連続減 価格は過去最高
[ワシントン 22日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が22日に発表した5月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.9%減の580万戸と、4カ月連続でマイナスとなった。在庫が少ない中で住宅価格が過去最高を更新し、潜在的な購入者が遠のいている。木材価格が高いため建設業者が供給を増やせない状況であることから、傾向がしばらく続く可能性がある。市場予想は572万戸だった。
中古住宅販売戸数は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準に戻った。地域別では北東部と西部、人口の多い南部で減少する一方、中西部で増えた。
5月の前年同月比は44.6%急増。新型コロナ感染第1波の拡大を抑えるために生活に必須でない事業が閉鎖を余儀なくされた昨年5月に売り上げが急減したため、前年比の数字はゆがめられている。
在庫が逼迫する中、入札合戦が激化しており、住宅価格は初めての住宅購入者が手を出せなくなる恐れがある水準に達している。販売価格中央値は前年同月比23.6%上昇の35万0300ドルと、過去最高を更新した。伸び率も過去最高だった。
住宅在庫は前年同月比20.6%減の123万戸だった。5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は2.5カ月。前年同月は4.6カ月だった。健全な需給バランスには6─7カ月が適切とされている。
5月に住宅が市場で出ていた期間は17日間と、前年同月の26日間から減った。販売された住宅の89%が、市場に出ていた期間が1カ月を下回った。初回住宅購入者の割合は31%。前年同月は34%だった。
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