• 2021/06/29 掲載

FRB当局者「デジタルドル」に懐疑的、決済すでにデジタル化

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)当局者2人は28日、多くのドル決済はすでにデジタル化されていると述べ、FRBがあえて「デジタルドル」を発行する必要性について懐疑的な見方を示した。

クオールズ副議長は、世界の基軸通貨としてのドルの地位が他国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)によって脅かされる可能性は低く、FRBによる「デジタルドル」導入案は慎重に精査される必要があると表明した。

講演で、FRBはデジタル通貨に関する賛否を検討すべきだが、FRBのCBDC導入案は「高いハードル」をクリアしなければならないと指摘。「目新しさにとらわれる前に、CBDCに関する約束を注意深く批判的に分析しなければならない」とし、「特にFRBのCBDC開発によるメリットがリスクを上回ると確信する必要がある」と語った。

また、ドルはすでに「高度にデジタル化されている」とし、CBDCが金融包摂の改善や金融コストの低減につながるか疑問を呈した。これらの問題の一部は低コストの銀行口座へのアクセス拡大など他の方法で対処できるかもしれないとしたほか、FRBのCBDCは民間企業の金融イノベーションを妨げ、預金を元手に融資を行う金融システムの脅威になる可能性があるとした。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁も、モバイル決済「ベンモ」などを通じて多くの決済がデジタル化しており、「米国にはドルという名のデジタル通貨がすでに存在する」と強調。アトランタ・ロータリー・クラブのイベントで、FRBがデジタルドルを導入して「達成できることは何であるかを理解する必要がある」と述べた。

FRBは今夏にCBDC発行を巡る賛否をまとめた「ディスカッション・ペーパー」を公表する予定。パウエル議長はこれまでに、議会の承認が得られない限りデジタル通貨の導入は困難との考えを示している。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます