- 2021/06/30 掲載
午後3時のドル110円半ば、FOMC後のドル買い一巡
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.54/56 1.1919/23 131.78/82
午前9時現在 110.60/62 1.1926/30 131.92/96
NY午後5時 110.62/65 1.1924/28 131.90/94
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(110.62/65円)に比べて小幅にドル安/円高の110.56円付近で推移している。昨日の海外時間にドルは110.97円付近まで上昇したが、節目の111円台に届かず、「手じまい売りが優勢になった」(国内信託銀行)との見方が聞かれた。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル買いが一服し、上値の重い展開が続いた。
市場からは、FOMC以降、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ期待が高まる中、「マーケットでは(利上げの)織り込みが進みつつある」(同)との声が聞かれ、短期的なドル買いは一巡したとの見方が示されていた。
今週は米国で6月の雇用統計が公表予定となっているが、米国の労働市場の改善は織り込まれているため、「指標の結果が予想よりも悪かった場合、市場の反応に警戒が必要だ」(国内銀行)との指摘があった。
一方、クロス円では円高圧力が強まった。ユーロ/円は131.77円付近、英ポンド/円は153.43円付近と、いずれも1週間ぶりの安値圏となった。
市場では、感染力の強い新型コロナウイルスの変異種「デルタ株」を警戒する声が多く聞かれた。ワクチン普及に伴う世界経済の回復期待でクロス円は円安基調となっていたが、「デルタ株の感染拡大で先行き不透明感が高まり、やや円高方向に振れている」(前出の国内信託銀行)との指摘があった。
三菱UFJ銀行のチーフアナリスト、内田稔氏は「特に、順調に景気回復が進む米国で変異株の感染拡大が深刻化した場合、注意が必要」と述べ、世界経済回復が後ずれするリスクがあると指摘した。
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