- 2021/07/01 掲載
米国株式市場=S&P最高値、四半期で5期連続値上がり
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種指数が終値で最高値を更新。この日の経済指標はあまり材料視されず、もっぱら週末の雇用統計待ちとなった。四半期ベースでは主要3指数が5期連続で値上がり。S&P500は上半期に14.5%上昇し、1998年以来2番目の高い伸びを記録した。
上半期最後の取引となったこの日はレンジ相場となり、ダウ工業株30種が上昇する一方、ナスダック総合は小幅安で引けた。
四半期の上昇率はS&P500が8.2%、ナスダックが9.5%、ダウは4.6%。月間ではS&P500が5カ月連続で上昇し、ナスダックも値上がりする一方、ダウは小幅安となった。
インバーネス・カウンセルの最高投資責任者、ティム・グリスキー氏は「株式市場は全体として引き続き好調で、非常に安定した上昇がしばらく続いている」と指摘。「バリュエーションは歴史的に見れば確かに高いが、景気回復の恩恵を受けて比較的安定した水準にある」と述べた。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが30日に発表した6月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が69万2000人増と、市場予想の60万人増を上回った。
この日の取引ではS&Pの主要11セクターのうちエネルギーなど6セクターが上昇。一方、不動産は下げが目立った。
個別銘柄では、ボーイングがドイツ国防省による発注を好感して1.6%上昇。ユナイテッド航空も前日に大型発注を発表していた。
マイクロン・テクノロジーは四半期決算発表を控えて2.5%上昇。発表後の時間外取引ではほぼ横ばいとなっている。
このほかウォルマートも2.7%上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.35対1の比率で上回った。ナスダックでは1.19対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は108億5000万株。直近20営業日の平均は110億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34502.51 +210.22 +0.61 34290.74 34553.16 34245.48
前営業日終値 34292.29
ナスダック総合 14503.95 -24.38 -0.17 14509.85 14526.81 14478.06
前営業日終値 14528.34
S&P総合500種 4297.50 +5.70 +0.13 4290.65 4302.43 4287.96
前営業日終値 4291.80
ダウ輸送株20種 14880.79 +26.16 +0.18
ダウ公共株15種 876.07 -2.09 -0.24
フィラデルフィア半導体 3345.31 -3.55 -0.11
VIX指数 15.83 -0.19 -1.19
S&P一般消費財 1431.82 +0.64 +0.04
S&P素材 517.02 +1.25 +0.24
S&P工業 866.24 +7.18 +0.84
S&P主要消費財 721.62 +5.15 +0.72
S&P金融 610.60 +2.83 +0.47
S&P不動産 277.41 -2.12 -0.76
S&Pエネルギー 407.37 +5.27 +1.31
S&Pヘルスケア 1468.94 -0.64 -0.04
S&P通信サービス 264.35 -0.60 -0.23
S&P情報技術 2594.48 -2.48 -0.10
S&P公益事業 321.58 -0.53 -0.16
NYSE出来高 11.56億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28785 + 35 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 28765 + 15 大阪比
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