- 2021/07/02 掲載
午前の日経平均は小幅反発、米雇用統計の発表を控え上値限定的
前日の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇した。堅調な経済指標を受けて幅広い銘柄が買われ、S&P総合500種指数は6日連続で最高値を更新した。S&P500が6日連続で最高値を更新するのは昨年8月以来。
東京市場もこの流れを引き継ぎ、小幅に反発してスタート。徐々に水準を切り上げ、前日終値より約140円高に上昇後はプラス圏での小動きに移行した。東証1部の騰落数では値上がりが82%となり、幅広く物色された。原油高を受けて鉱業が堅調だった一方、前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数が1.5%安となり、半導体関連などハイテク株の一角は軟調となった。
市場では「堅調な海外市場に支えられているが、米国の3連休や米雇用統計の発表を控えて、独自に上値を追う手掛かりに乏しい」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。
TOPIXは0.76%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0316億2900万円と膨らまなかった。東証33業種では、上昇率上位は鉱業、ゴム製品、空運業となった一方、下落したのは海運業と小売業の2業種だった。
前日に発表された高島屋やJ.フロント リテイリングなどの6月既存店売上高がプラスとなった百貨店がしっかり。指数寄与度の大きいソフトバンクグループやソニーグループの上昇が日経平均を支援した一方、東京エレクトロンやアドバンテスト、ファーストリテイリングの下げが重しとなった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1806銘柄、値下がりが305銘柄、変わらずが79銘柄だった。
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