- 2021/07/02 掲載
三菱電社長が引責辞任=検査不正受け―実態調査、9月に公表
三菱電機の杉山武史社長は2日、東京都内の本社で記者会見し、鉄道車両向け空調装置などの検査不正問題の責任を取って辞任すると表明した。同日付で緊急対策室を設置し、問題の全容解明を進めるとともに、再発防止策を策定し、9月に結果を公表する。
杉山社長は記者会見の冒頭で、「誠に申し訳なく、深くおわびする」と謝罪した。問題が発覚して以来、同社が会見するのは初めて。
同社の長崎製作所(長崎県時津町)では、空調装置のほかブレーキなどに使う空気圧縮機ユニットの製造過程で、顧客の指示とは異なる性能検査をしていたことが発覚。偽装数値を自動的に作成するプログラムも使われ、不正は少なくとも1985年ころから約35年にわたり繰り返された。
6月14日に社内調査で発覚したが、29日の株主総会では一切説明しなかった。その後の対応も含め同社の情報開示姿勢に批判が高まっていた。
【時事通信社】 〔写真説明〕検査不正問題をめぐる記者会見の冒頭、謝罪する三菱電機の杉山武史社長=2日午後、東京都千代田区
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