ベラルーシは政治犯釈放を、国連「全体主義国家の粛清想起」

［ジュネーブ　５日　ロイター］ - 国連特別報告者のアナイス・マラン氏は５日、ベラルーシで拘束されているとみられる政治犯は野党指導者らを含め５３０人程度に上るとした上で、政治犯の即時釈放を要求した。

マラン氏は人権理事会に年次報告書を提出。旅客機を強制的に着陸させ、反政権派ジャーナリストを拘束したことは「好ましからざる要素を社会から排除することで、あらゆる形態の反体制活動をなくそうとする当局の願望を示しており、全体主義国家が行ってきた粛清を思い起こさせる」と非難した。

米国側の代表者は、ベラルーシの対応が「国際規範に対する侮辱であり容認できない」とした上で、必要に応じて追加制裁を行う考えを示唆した。