- 2021/07/06 掲載
午前の日経平均は反発、欧州株高が支え 売買代金は1兆円割れ
5日の欧州株式市場は、薄商いの中STOXX欧州600種が3日続伸。好調なユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)を追い風に一時の下げから切り返し、最高値まで約0.5%に迫った。
海外の流れを引き継ぎ日経平均は前営業日比79円76銭高の2万8677円95銭で寄り付いたものの、急速に上げ幅を縮小し一時マイナス圏に転落。その後は戻り歩調となり、小幅高水準での一進一退が継続した。
国内でのコロナ感染再拡大に対する警戒感も高まっており、日本株は上値の重い展開が続いている。「世界的にデルタ変異株の割合も増えている中で、国内では五輪での観客受け入れの是非が決まっておらず、仕掛け売りするのも難しい」(国内証券)という。そのほか、週末の指数連動型ETFの分配金基準日を控え、換金売りを警戒する声も多い。
TOPIXも反発し前営業日比0.53%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は8564億9800万円と1兆円を下回った。東証33業種では、空運業、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などの29業種が値上がり。半面、医薬品、証券業、海運業、小売業の4業種は値下がりした。
個別では、INPEXやENEOSホールディングス、出光興産といったエネルギー関連の一角がしっかり。5日の原油先物価格の上昇を織り込む動きとなった。
ダイキン工業、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングもしっかり。中外製薬、アステラス製薬、ネクソンはさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がり1313が銘柄、値下がりが687銘柄、変わらずが178銘柄だった。
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