- 2021/07/06 掲載
外国人の中国国債保有、6月は過去最高更新 増加ペースは鈍化
銀行間債券市場の証券決済機関、中国中央国債登記結算(CCDC)が5日夜に公表したデータによると、外国人の中国国債保有高は6月末時点で2兆1300億元(3296億9000万ドル)。
ロイターの算出によると、前月比で133億9000万元(0.6%)増と、3月以来の小幅な伸びにとどまった。外国人投資家の保有比率は全体の10.3%。
中国の政策銀行が発行した債券の外国人保有高は前月比1.1%増の1兆0200億元で、こちらも過去最高となった。
CCDCで決済された全ての債券の外国人保有高は前月比1.1%増の3兆3000億元だった。
中国当局は5月下旬、人民元の上昇を見込んだ一方的な動きをけん制し、元高を抑制する措置を取った。これを受け、人民元の対ドル相場は6月、2019年8月以来最悪のパフォーマンスとなった。
ただ、アナリストは中国債券について、利回りプレミアムに加え世界市場との相関性が比較的低いことが、外国人投資家にとって引き続き魅力になっていると指摘する。リフィニティブのデータによると、中国の10年債利回りは6月末時点で米国債利回りを161ベーシスポイント(bp)上回る水準で、利回り格差は5月末時点の147bpから拡大した。
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