- 2021/07/06 掲載
午後3時のドルは110円後半、国内勢が利益確定に動く
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.80/82 1.1881/85 131.66/70
午前9時現在 110.90/92 1.1860/64 131.56/60
NY午後5時 110.91/94 1.1864/66 131.66/70
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(110.91/94円)に比べて小幅にドル安/円高の110.79円付近で推移。祝日のため前日が休場だった米国勢の動きが鈍い中、国内勢の利益確定売りが優勢となった。ただ、110.80円近辺では下げ渋り、下値を模索する動きは限られた。
市場からは、ドル/円は先週の雇用統計発表前に期待感で上昇しており、「ドル高が進んだ分の調整が活発になったようだ」(トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏)との声が聞かれた。
井口氏は、今晩の米市場の動向について「連休明け初めての取引となり、米国の市場参加者が6月の雇用統計の結果をどう評価するかが焦点になる」という。
他の主要国通貨では、豪ドルの動向に関心を寄せる声が聞かれた。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は、市場の予想通り政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.10%に据え置き、2024年まで金利はこの水準にとどまるとの見通しを示した。一方、債券買い入れプログラムについては縮小を決めた。
豪中銀の政策発表前まではじりじりと上値を追っていた豪ドルは、中銀の発表を受けて対米ドルで小幅に下落。ただ、下げ一巡後は再び上昇基調に戻った。現在、豪ドル/米ドルは0.7581ドル付近で推移し、約1週間ぶりの高水準となっている。
市場関係者によると、事前予想では豪中銀がハト派姿勢を維持するのか、タカ派に転換するのかで見方が分かれており、「政策内容がタカ派とハト派のちょうど真ん中のような印象」(国内証券)だったといい、政策発表直後の豪ドルのさえない動きにつながったという。
また、原油先物が堅調に推移していることが、資源国通貨である豪ドルのサポートになっているとの声も聞かれた。
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